2年間の活動軸となる要請内容紹介
さんざん色々書いときながら、自分が任地でどんな活動をするかを記載してなかったので、ここで紹介させてもらいます。
①派遣国:マラウイ共和国
アフリカ南東部にある、内地の国です。隣国には・・・
1ヶ国くらい知ってる国もあるんじゃないかなーと思います笑
人口は約1万7000人で、国土の5分の1が「マラウイ湖」と呼ばれる、九州サイズの湖が世界遺産に登録されています。
アフリカ南部と聞くと、結構「暑い」イメージを持つ方が多いですが、マラウイは乾季と雨季の2つの季節に別れ、乾季では最低気温8度とか結構寒い日もあるらしく意外です。
そんななマウイの中でも、私は北部にある「Mzimba(ムジンバ県)」の保健センターにて配属予定です。(場所は以下画像をご覧ください)
ちなみに、マラウイ人にとっての贅沢は「炭酸ジュースを飲む」ことであると、とあるTV番組で特集されてました。
もし、これからマラウイへ行く方がいたら、現地でマラウイアンへ炭酸ジュースを手作りで提供してみては?^^
心を鷲掴みする大チャンスかも!?
【参考サイト】
炭酸水の作り方は?重曹とクエン酸で手作り?コスパ比較も! | 炭酸水ねっと
②要請内容
JICAホームページからそのままざっくりと張り付けてみました。
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
ムジンバ県北部保健事務所 ムフェレンベヘルスセンター
3)任地( ムジンバ県ムフェレンベ ) JICA事務所の所在地( リロングウェ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 8.0 時間 )
1)要請理由・背景
当国では食事は分量を第一としたもので、栄養バランスが考慮されていないことが多い。また、日常利用する食材の種類も乏しいことに加え、調理法は保守的な伝統食が多く、食事の多様性に欠ける。そのため、乳幼児や妊産婦を中心とした栄養失調が深刻な問題となっているとともに、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病も増加している。地域で入手可能な食材を最大限活用しつつ、かつ地域住民の嗜好に合った健康的な食事習慣を形成していくことが求められている。また、村落部においては、適切な離乳食が与えられないため乳児の栄養失調が頻発しており、コミュニティにおける栄養知識の普及と実践も望まれる。公衆衛生グループ型派遣に栄養士を配置することで、公衆衛生JVと連携して地域の栄養改善に取り組むことが期待され、JVが要請された。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します←重要‼)
配属先スタッフやコミュニティの関係者と協力して、以下の活動を行う。また、グループ型派遣の一員として近隣地域の公衆衛生JVと連携して活動し、相乗効果を発揮させる。
1、母子の栄養失調に対し、地域で入手できる食材を活用し、住民が実践可能な取り組みを提案する(巡回指導等)。
2、地域住民を対象に栄養教育を行い、生活習慣病の予防に取り組む。
3、妊産婦、糖尿病患者、HIV陽性者等に対する食事指導と、食事内容のモニタリングを行う。
3)ボランティアが使用する機材の機種名・型式、設備等
健康教材等
任地での乗物利用の必要性
単車(小型自動二輪免許が必要)←詳しく後で説明しますね。
4)配属先同僚及び活動対象者
【同僚】
医療助手 (Medical Assistant)男性 1名(30代)←補足説明します。
シニアヘルスワーカー (SHSA)男性1名(40代)
ヘルスワーカー (HSA) 10名(高卒レベル、20ー50代)
【活動対象者】
地域住民、学校生徒など
③予想される課題
ちなみに、栄養士だけでなく、全ての要請は約2年前に現地のスタッフが日本に要請をかけたものです。そこから、JICAが現地の治安等の様々な情報を約1年ほどかけ収集し、そこから春or秋募集にて情報公開。そして合格後に訓練等を行い、いざ派遣となると、情報公開後からも1年は要します。
それに伴い、任地に行って起こるあるあるなトラブルは・・・
「要請を出したスタッフが異動・退職して職場にいない」
つまり、いざ胸を躍らせて所属先に行ったとしても、要請背景を知るスタッフがいないので、
「お前誰だよ?勝手にやってていいよー」
的なことが、先輩隊員からよく話を聞きます。
ゆえに、配属当初から私と活動をともにするパートナー(カウンターパートと呼ばれてます)もつけられないまま、ピン芸人ならぬ、ピン隊員として活動する隊員も結構多いようです笑
まあこんだけ先輩隊員が情報を残してくれたおかげで、多少のトラブルがあっても、
「あ~、これ先輩が言ってたやつや~」
くらいな感じで、笑い飛ばせられればいいな~って言い聞かせてます。
こんな課題はおそらく序の口で、赴任後には想像を絶するいろんな課題が生じるんだろうなーと思います。
ゆえに、ここで書かれている「要請内容」はあくまで暫定的な情報で、実際の活動では現地で活動に対してのニーズ調査を行い、自身で活動の方向性や、目標を設定していかなければなりません。
なので、正直自分自身でもこれから何に対してエネルギーを注力していくのかは全く想像できませんが、それも楽しみの一つです。
答えがないからこそ自由に、しかもフィールド上で様々な活動を展開できるチャンスがそこにあるので、大変だとは思いますが2年間という限られた時間を全力で楽しみたいと思います。
来週の今頃はもうマラウイに赴任して4日たってるころなんて未だに想像できないな・・・
赴任まであと2日!