瞳の先に~JOCV活動録~

青年海外協力隊(JOCV)としての活動の様子をありのままに綴っていきたいと思います (2018年度1次隊 派遣国:マラウイ、職種:栄養士)

マラウイ研修期間偏~マラウイ情勢・研修概要紹介~

マラウイに到着して、早1か月がたとうとしています。

私用のスマホSIMカードの調子が悪く、FacebookInstagramからでしか情報を発信できていませんでしたが、SIMを変えてなんとか落ち着いた?ところです。

 

派遣国によっては、入国後2週間もたたずに任地へ赴任する国もあるようですが、マラウイの場合は入国後約1か月は首都にて研修を受けます。

 

主な研修内容は・・・

①各種オリエンテーション(国内情勢・事情、安全対策、健康管理、各種申請手続き等)

②現地語語学訓練

③カントリーツアー

 

大きく分けてこの3つに分けられます。

オリエンテーションマラウイの経済情勢~

派遣前訓練偏にて簡単な紹介はしていますが、ここでは研修で学んだマラウイの経済情勢についても簡単に紹介します。

マラウイは「世界最貧国」として位置づけられていますが、その理由の大きな一つはやはり「カネ」です。平成28年度の日本の国家歳入は、約97兆円に対して、世界最貧国と呼ばれるマラウイの国家歳入は「約2000億円」。しかも内4割がドナー資金(支援金のようなもの)

 

って言われても、単純に「へ―少ないなー」となるだけなのですが、この数字は兵庫県淡路市大阪府東大阪市、栃木県宇都宮市の年間歳入と同等の金額となるようです。。。

国家財政が、自治体財政と同レベルってことが、以下に経済発展が遅れているかを物語っているようにも思います。

 

また、資源が非常に乏しく、発電量も年間国家発電量が、関東一帯の発電量よりも少ないんだとか、、、、

参考資料

マラウイの電化率9%(2014年全国平均)

(南部アフリカ平均32%、都市32%、地方:4%)

絶対的な電力が足りないだけでなく、停電、断水はしょっちゅうなので、新たな、産業を生み出すにしても「電気」は非常に大きな課題となるようです。

 

②現地語語学訓練

私が任地で使う言語は「英語」と「トゥンブカ語」で、このトゥンブカ語の基礎を10日間で身につけます。

語学の先生は日本語が話せないので、基本英語で授業は進められるのですが、そもそもリスニング力が非常に乏しいので、授業の内容を理解するにもひと苦労笑

訓練所では、英語が訓練言語だったので比較的心の余裕はありましたが、訓練期間から非英語のクラスで勉強してきた人たちの大変さと、すごさを肌で感じるいい経験にもなりました。

ちなみに、語学は最終日前日と最終日にスピーキングと、ライティングのテストがあります。写真は無事試験を終えて安堵の様子の同期隊員です。

 

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③カントリーツアー

カントリーツアーとは、自力で首都から自分の任地へ赴き、事前に調整員さんが手配してくれた任地の借家・自宅周辺の地理確認・配属先への挨拶等々を目的に4日間にかけてマラウイを動き回ります。

マラウイの場合は、調整員さんが家は手配してくれていますが、同期のケニアエチオピア隊員は自分で2年間住む住居を探すようで、はじめてのおつかいにしては中々ハードルが高いように思えました笑

ちなみに任地のムフェレンベは名前を言うだけで散々スタッフさんや、マラウイアンからケラケラと笑いが出るくらいの結構な秘境(≒僻地)らしく、心していってみると、ハードルが上がりすぎた分、思ったよりも栄えているなと感じました笑

 

家は訪問時までに完成予定でしたが、まだまだ完成しておらず、、、、

そのため昨日担当の調整員さんが最終チェックに行ってくださり、完成までとはいかなくともある程度住める環境にはなっているようで、ようやく赴任ができそうです!

 

今日は明日のディスパッチ(赴任)前の最後の首都生活なので、物資の調達や、ものの整理に努めたいと思います。